メイとサツキにしか見えなかった猫バス

荒井由美の『優しさに包まれたなら』が
頭の中で大きなボリュームで鳴り続けて
この時間に起きてしまった。

目に映るすべてのことはメッセージ
目に映るすべてのことはメッセージ・・


かつて 観てくださった方から、こう言われたことがある

世の中に上手い絵というのはゴマンとあるけれど
サインが無くても、これは○○さんの絵だ
○○さんにしか描けない絵だ
○○さんだけの世界だと感じさせてくれるもの・・
それが作家たる所以(ゆえん)であって
習い事や技術の習得だけでは得られないものですね。
あなたの絵は記憶と印象に残り、そのことを感じます・・と。

より深い絵と自分に唱えて
自分の感動を縛ってしまっていたかもしれないことに
気がついた。
自分にしか見えない 自分の心に届いたメッセージ
そんなものを描いたらどう見られるとか
そんなことが片隅にあったはずもないが
でも、このところ感性が自由でない自分がいた。

そんな青臭い・・と世の中で言う言葉があるでしょ
でも本当の作家は、そうしたところで勝負するのでなくちゃね

と、恩師であるオーナーが私に話してくれた。

大人には見えなかった猫バス
4歳のメイが最初にトトロを見つけ
10歳のサツキは後で気付くこと
自分も誤った落とし穴で迷路に入ってしまったら
周囲の意識や目へ心を働かせていては
大切な自分だけに見えるものさえ
見えなくなってしまうかもしれない。

心の奥にしまいこんでた大切な箱
開くときは今
なのだ

画像はこちらからの掲載です。

『月舟の旅』はようやく月が水浴できそうだ。