2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

3月日没の桜を描く【紅の櫻】

【紅の櫻】A cherry tree dyed in the crimson setting sun.紙に多種水彩 夕暮れの空が紅(くれない)色へと変化が始まるとき。青を黄が覆う中で、桜色が存在感を示し優勢な事に驚いた。眼下には満開の桜、彼方には影森の樹。その対象を絵にしたいと思って描…

中川村の【アルプスの息吹】

【アルプスの息吹】Breath of the Alps. 地鳴りのような欠伸をしそうな絶景・・中央アルプスの朝の目覚め。長野県上伊那郡中川村で実際に見た光景だ。雪山の中に炎(力強いパッションの動き)を感じる。 鉛色の混じった青空に白い躍動が見えるのは、狼煙にも…

春の山菜のバスストップ 【春のモグモグ号が行く】

【春のモグモグ号が行く】The Mole Subway "Mogumogu-go" advances through the land of spring. 暖かくなった春の夜中に、モグラは「地下鉄モグモグ号」となって、地中を進んでいく。春の「各駅」には、ノビル、ナズナ(ぺんぺん草)、ホトケノ座、ヒメオド…

フクシマ原発人災から12年【置き去りにされた道】

【置き去りにされた道】A neglected and abandoned road.紙に多種水彩 よちよち歩きくらいの子供が、たった一人で泣いている。馬の蹄鉄のようなトンネルに、大きくうねった道が見える。3.11(東日本大震災)から12年が経過しようとしている。 3.11のことをだ…

大鹿村展示とリンク【月夜のブナで逢いましょう】

【月夜のブナで逢いましょう】Let's meet secretly under a beech tree on a moonlit night.紙に多種水彩 叶わぬ恋の二人が約束したのは、満月の夜、大きなブナの樹の元で逢うことだった。ここまでは見張りも追って来れない高台にあるからだ。ブナの樹にたど…

いちまいの絵 2023年3月【外套を脱いだ蕗の薹】

雪の養分と日中の気温が和らいで、今年もようやく蕗の薹が、自宅前にも顔を出してくれた。秩父に移転した当時、馴染みの天麩羅屋・喜多八さんで、「香本さん、これ描いてみるかい」と立派な蕗の薹を二ついただいた。一日も置いておくと、どんどん開いていく…