もっと もがけ!


私は自虐的なところがあって、10代の頃は
自分の絵と 描く自身の至らなさを自ら責め続けた。
持病の頚椎の痛みも、当時は医者に認められず
精神不安定となり、胃潰瘍寸前となり、私の体は自己防衛して
絵を描こうとすると、胃腸が締め付けられる痛みを起こし 抵抗した。
肉体が放ったストライキだった。
そのことから 絵を描くことが 恐怖と変わった。
自虐的な自分へと走るブレーキが効かない生活へ戻ることの恐怖
体が悲痛な叫びを挙げることへの恐怖だった。

しばらく当時の絵を見ることさえ、精神的に私は封印したのだ。
でも、私を救ったのは美しく広大な、空と雲だった。
それを がむしゃらに描くことで 狂人にならず、命を落とすことも無かった。
この自画像は、その当時のもの。
今日、久々に見た。
混沌としていても、絵描きは とにかく
描き続けなきゃあ あかんでえ。