いちまいの絵2023年2月【羽根つき雲2月と風童】

羽子板で羽根つきする・・年明けのそんな遊び、今の子供は知りもしないだろう。
昔は「風の子」※であった子供は寒くても外が好きで、
風を取り込んで木で作ったもので、元気に遊んだものだ。
 冬の時期、羽根つき羽のような、
それが飛んでいるようなたくさんの雲を時折見る。
以前は「モーニングコール」という題名で、
車窓から見える雲として描いた。
朝日と共に飛び跳ねるような元気な雲が出ているのに、
疲れたサラリーマンは気づかずまだ寝ているという絵だった。
今回は建物の屋上からこの雲たちを見たので、
印象別に(実に20年ぶりに羽根つき雲の絵を)2枚制作した。
これはその一枚である。
宮崎駿の映画「となりのトトロ」登場の猫バスは、子供にしか見えない。
外にあまり出ず「風の子」でなくなり、
五感を研ぎ澄まさなくなった子供たちは、
このように風童と遊べるだろうか?
もう一枚描いた絵は「羽根つき雲」で人間の子供は画面に入らず、
風童が遊んでいる雲自体が、羽根つき雲という絵だ。
いつかどこかの展示で見ていただきたい。
※こどもは風の子 
【羽根つき雲と風童】 A wind child and a girl playing with clouds like feathers.
紙に交響(多種)水彩。四つ切サイズ