今週の煙突

薪ストーブの煙突から出る煙を、

その暖かみのある味わいを

ようやくこんな形で絵にできて、

良かったと思っている。

大寒波雲 vs 煙突の煙】
Clouds created by a cold wave versus smoke from the chimney of a wood-burning stove.
紙に多種水彩、パステルなど
10年に一度の最強寒波に見舞われた日本列島。
秩父帰宅外気温はマイナス12℃まで下がった。
空で蠢(うごめ)く雲は、氷を引っ搔いた「もののけたち」のように不気味だった。
寒い・・青空を冷気で洗う・・手もかじかむ。

煙突から暖気の煙が立ち昇る。
準備した薪で燃やす薪ストーブの煙突。
寒波雲たちの中に対抗するかのように入り込む煙。

コロナ、戦争で電気も灯油も値上がる中、
生活も心も冷え込みそうだが、
樹という自然界の循環の恵みによって、
芯から暖めてくれる炎から出る「エントツの煙という雲」は、
支えあって生きていく助けとなっている。

そんな実感から制作した。
下部に薪も描こうかと思ったが、空が賑やかなので止めた。