ちひろ安曇野美術館へ

今回の旅の目的は、これが主体だったと言っても過言ではない。
私は昔から、彼女はすこぶる水彩特有の表現が素敵で勝っていると感じていたが、
同時に、自分にはああいうふうには、見えない・・色も動きも形も
違って見えるんだと正直に思っていた。
それと、愛らしいと感じる絵を描いている作者の孤独を
絵の奥から感じてしまう印象があった。
後になって最初の夫が自殺したことや、
有名になってこなすようになって、自分の絵がダメになったと
嘆いて苦しんでいたことが、
ここ(正確には練馬区石神井にあるちひろ美術館・東京と・安曇野)に来て
わかった気がして、私は救われたのだ。
https://chihiro.jp/azumino/

この施設のバリアフリーさ、開放的な空気感は
六本木の国立の、これ見よがしの違和感と対照的だ。
子供は社会の宝・・子供たちから笑いが消え、室内中心で外出少なく
学校が豊かで楽しく吸収する場所でなくて
安心して駆け回れなくなるような社会は
やはり歪んでいると痛感した。

白黒画像は、こちらからです。
http://www.nikkei-events.jp/art/chihiro/