【花は風になって】いちまいの絵3月


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この絵の上方に飛ぶ【もやもやした、得体のしれない生物】
これを夢の中ではっきり見たのが、描くきっかけとなった。
戦火の黒煙あるいは叫びの渦たち・・その生物が、うごめいて、夜うなされて起きたのだ。

連日の報道で、シリア中心に戦渦に巻き込まれた子供たちが、【助けて】と悲痛な叫びをネット動画で発信している。
いじめっこジャイアンスネ夫のび太に喧嘩を仕掛けても、殺し合いなど当然しない。
子供の純真な心なら、その愚かさがわかるはずだ。

岩崎ちひろさんは、『戦火のなかの子どもたち』で、子供の目がきつく変わっていく表情をとらえていたが
私は、戦車の砲弾を遮るほどの平和と愛(花束)を投げかける存在を子供にして描いた。

戦争で生み出す平和などなく、破壊の廃墟と死だけが残る。
一方、花は荒野を癒しと豊かな地に産み出していく。
「花はどこへ行った」・・花は平和への大きな風となりうねりとなって、悲鳴の無い地へと変わっていってほしい。

鉄条網を巻くのではなく、花の風を巻きつけて・・

きっとこれが・・自分が見た夢のメッセージだったのではないだろうか。
『花は風になって』
紙に交響(多種)水彩