【芝桜 齢道】いちまいの絵 2022年5月

幼稚園の子供たち、若いカップル、母を車椅子で押す女性。
三世代(ジェネレーション)が歩く芝桜の道は、
様々な雲・・嵐をも踏み越える人生の花道(はなみち)でもある。
実際にこの丘で見た人々の印象から、この絵は産まれた。

ずいぶん前に、ほぼ色分けだけで筆を置いたのだが、
より想いを凝縮させて完成させた。

秩父羊山の丘に観光用に芝桜を植えて人を呼んだのは、
自分が移転した年(2000年)だ。
現在9種類の芝桜が40万株以上植えられているが、
絵では3~4種類の印象に留めてある。

始まりから22年後の今年、孫の二人は社会人になった。
「遠くに行かないでね」と心細そうだった少年は、
彼女と愛を囁くようになったらしい。
その分、グランパ、グランマは歳とったわけだが、
それは高い高い棚に上げておこう。

 

いちまいの絵 2022年5月

【芝桜 齢道】 

紙に交響(多種)水彩。530×200mm(概寸)
The road of Shibazakura that walks in each generation.