富士山の骨太な存在感を再認識する

今朝9時前に岩手県震源マグニチュード7の地震が起きて
3名死亡、10名行方不明、160人以上が怪我をした。
ご冥福とお見舞いの意を捧げます。


昨日は、富士五湖方面に取材を兼ねて行った。
飯能の個展を観てくださった方が、富士山のイメージの絵の制作を
依頼してくださった。
その方と最近行ったのだが、富士山は顔を見せず
私自身の五感で感じるために またやって来た。
富士の山肌は緑でなく、紫に似た火山灰のようだった。
富士山の絵や写真やイラストは巷にあまりにも溢れ
こうした機会が無ければ、昨日 足を運ぶことは無かったかもしれない。
河口湖近くで 急に大きくドッと姿を現す富士・・
やはり凄いインパクトだ。
甚兵衛茶屋という地元の小母さんが営む店で
手作りのほうとう定食と、ワカサギの天ぷらを食べた。
とても美味しかった。乾麺とは味が違うな。

その店に、ポスターが貼ってあったのが
西湖いやしの里 根場』だった。早速行ってみた。

正解だった。ここ一帯は台風の土石流で記録的な損壊があった場所。
そこに当時の茅葺屋根の住居を復元し、地場産業の紹介もしている。
私が正解・・と言ったのは、イメージする富士山が見えたからだ。
時を二人とも忘れ、まだ午後2時頃と思ったら既に5時近くだった。
作りたての蒟蒻田楽をいただいた。

せっかく山梨、甲府を通るのに ワインを味わえず
精神的にも肉体的にも消化不良・・
こんなときに思いつくのは、秩父の久那にある
フランス厨房 楽時舎だ。
急な電話にも関わらず、マスターが腕を揮ってくれた。

新じゃがのニョッキにゴルゴンゾーラチーズのソース
家庭では、まず出来ない味に脱帽。

ホタテのフライの下にあるのは、プチトマトだが
その辺にあるものでは無く、煮込むとちゃんと酸味が強くなる。
なんてったって、名前が『シシリアンルージュ』でっせ。
シシリアンと言えばイタリアのシチリア島・・ゴッドファーザーの故郷・・
オリーブオイルと危険な香りがいたしやすぜ、旦那。
シシリアンと言えば、同じ題名の映画が2つありやした。
アラン・ドロンジャン・ギャバン、リノ・バンチュラ主演
エンニオ・モリコーネの音楽も良かったなあ〜。
クリストファー・ランバート主演のもあったけど、今一でがんした。
監督が『デイア・ハンター』のマイケル・チミノだということで
期待したんですがねえ、残念でがんしたね〜旦那。
ちょっと脱線しましたが、楽時舎の料理の話に戻りますが・・
その他、スズキや上州牛、マグロのトロのサラダなど
紹介された美味しいワインと共に、豊かな時間を味わった。
これは終日運転してくれたパートナーに感謝のしるしでもあった。


頚椎がきりきり痛むが、富士に出会うことが出来て
顔となで肩を見せてくれて感謝している。
自分がこの日吸い込んだ空気と 富士山の骨太な存在感が
画布に表せれば良いなと思う。