瞼の蓋を開いた絵。Sさんのご冥福を。

入間市の画廊アトリエ・ワタナベさんでの個展は、

2006年から2020年までの毎年15回開催してきた。

最初から欠かさず楽しみにしてご高覧いただいたのが、

Kさんとパートナーの【Sさん】だ。

先日訃報(おはがき)が届いて、本当にショックだった。

自分は感謝を込めて、写真だけではなくお話ししたことや、

しぐさの記憶をたどって、小さな肖像画を描いてお送りした。

スケッチ的なものと当初は思っていたが、オモイがあふれて、

結局ほぼ一日近くかかった。

翌日Kさんからお礼のお電話があり、

「喪主だったので泣いてはいけないと、次々とやることがあって、

ずっとこらえてきた涙でしたが、絵を見ていっきに大泣きできました。

どうもありがとうございました。」と話してくださった。

自分のオモイ、自分の言葉は 絵なのだと、

あらためて思った日だった。