栃餅(とちもち)の風味、かかった手間を忍ばせる味。


先ほど、いつもお世話になっている山中さん宅で
薪ストーブで身体を暖めながら
今年は特に寒いよねーなどとお話をしながら
とし子さんが、栃餅食べる?と出してくれた。
いつも知人が作って持ってきてくれるらしいのだが
水にさらし、乾燥させ、剥くのも灰汁抜きするのも、
とにかく手間がかかるし熟練を要するものらしい。

栃の樹は、すり鉢に加工したり、横笛にも出来るらしい素材なのだが
丸い栗のような実が出来て、それを使って丹念に餅にする。
秩父に来なければ、口に届いていなかっただろう、貴重な味だ。
とにけく寒い秩父だけれど、こうして薪ストーブでひっくり返しながら
焼いて、とし子さんと食べる栃餅は、心まで温かくしてくれる味なのだ。

参考画像は、こちらからです。
http://www.sansaiya.com/kinomi/tochi/tochi.html
http://homepage2.nifty.com/minamiaizu/Foods04.htm