春夏秋冬


昨年末の紅白で、フォーク歌手の泉谷しげるさんが
同名の自作の歌を歌い終わって、ギターを投げて
お前らに拍手なんか頼んでねえぞと
憤然と立ち去ったことで物議をかもしたようだ。

春をながめる余裕もなく
夏をのりきる力もなく
秋の枯葉に身をつつみ
冬に骨身をさらけだす

彼は、被災地支援をずっと続けていることでの
出場人選だったらしいが、
フクシマの電気を使って、オリンピックだ、年越しだと騒ぐ会場の雰囲気と
困窮の人々が、脳裏で交差してしまったのだろう。

いつの時代にも、醜い格差を作る政治があり
その利権に集まる人々がおり
そして、置き去りにされる、決して少数ではない人々がいる。

北極の氷が融け、氷河期やら汚染やら
人類の存亡さえ危ぶまれる事態でも、
大きな取り組みをしようとしないばかりか、
危険に向かわせようとする日本と世界のリーダーたち。

今まで人類を育んでくれた恩恵に感謝し
守り、困窮している同胞への善意の資金を
搾取しないでほしい。
オリンピックのための都市整備よりも
まず東北の地に全力を
千の言葉ではなく
体現してほしい。

上の画像は 削られ山の一夜。

[昨日の断片]140128