真綿とチーズケーキ

今朝、家の中で はく息が白くなった。
どんどん寒くなる・・窓から外を見ると
彼方の山に、霧がかかり、真綿のように見える。
それで、ずっと以前描いた絵を思い出した。

朝の冷え込みで、山が真綿に覆われたようになる秩父
毎日元気で畦道を行き、田んぼのある道を登校する、小学生。
風の子として嬉しくて走る日も
気がかりなことで一人悩む日も
泣いて慰められる日もあるのだろう。
田んぼの色は、水から青々とした緑・・そして
黄色の収穫へと成長する。
これらの印象をまとめた絵が、真綿の道、個人所蔵。

これを見た人が、チーズケーキみたいとおっしゃった。
そんなつもりはなかったが、
印象に残っている御感想です。
美味しいチーズケーキを作る方が、里親になってくださいました。

真綿は、柔らかに包み込む印象が強いが、
それ自体は引っ張っても簡単に切れないほど強くもある。
真綿で首を絞めるとは、ここから来ているとも言われている。
真綿色したシクラメンほど、清しいものは無い・・
山を包み、豊かな自然の空気で育まれる子供たち
すがすがしいです。