無彩音初日


昨日は、無彩音の初日。
私にとって意義深い個展であり
今年に開催しなければ
絵画作家として次に進めないと念じて制作した作品展示でもある。
なんとか初日を迎えられたことに感慨を覚える。
今回のコンセプトです。

3月11日からずっと自分の内奥を占拠したもの
あまりに大きく、あまりに多くの様々な
波動や光や爆音や・・言葉では表現できないものたち。
こんがらがった網糸のごとく
思いと共に、『このことへの』私の何かが
いくつもの形となりました。

横2mほどの画面2枚は、一枚が『永劫(えいごう)』
未来永劫のえいごうです。
何が失われようとも、地で麗しき彩が消えうせても
永遠に美しきもの・・そんな印象画です。
もう一枚は、『祈り』
人間が金を作り出したと思ったものが
地の恵みと人名を脅かし続ける今
何が失われようとも誇り高く輝くのは
絆だと・・祈りたい気持ちが この絵になりました。

会場では、この二枚が印象的に配置され
他の、静かに美しさを謳いあげる作品が並びます。
花や、海や、山や、樹木
作者が、呼吸とささやきを感じ心染みた対象と
向き合って描いた20〜30点の
色彩豊かで どこか懐かしい絵画の展示です。
どうかご高覧ください。