美正堂のフジコさん、ご冥福を

東京の小平市に住んでいた時は
一橋学園駅前の画材屋 美正堂じろう さんに
よく通った。
髭と理髪を、一橋学園のレオンでしてもらっているので
毎月、画材屋にも立ち寄っていた。
国分寺にも以前は支店があって、
所狭しと並ぶ画材から選ぶのが好きだった。
そこを経営していたご主人も亡くなられた。
その後、ずっと本店を経営していた奥様の訃報を
ついこないだ知った。
私は、気丈な立ち振る舞いの印象から
小平のフジコ・へミング と
本人の前でも賛意を込めて呼んでいた。
彼女(清水桂子さん)は、照れていた。
毎回の個展の際に、マット、画材、額などで
迅速に対応してくれた。
モリス書房の際には、搬入もしてくれた。
最初のT-BOXには、足を運んでご高覧くださった。
電話でも、元気な印象だったのに
先月亡くなられたそうだ。
店は、有志が継ぐことになって安心だが
なんとも寂しい。
素直に、心にあるものを描いているって感じだねえ。
あなたのは、習い事でない独特の雰囲気があって
良いねえ・・そんな評をいただいた・・

今も声が聞こえそうで、目頭が熱くなる。
どうか、安らかに
今まで、よくしてくださって
本当にありがとうございました。

画像は『泡雲』の一部と『ぽっかり』
個人所蔵