新潟の縁

今年も、頼んでいた新巻鮭が
新潟から届いた。
小平市に住んでいた時に行っていたビデオ店
店長のIさんが無類の映画好きで
当時珍しかったレーザーデイスクを、
同類の私は借りて見たものだ。
あるとき、彼から、新潟の三条に出かけるけど
新巻鮭いるかい?と聞かれた。
私は、印象が悪かったので『いいよ(いらない)』と断った。
すると『一度食べてみたら?新巻鮭の概念をくつがえすよ』と
言われて、試しにと初めて注文した。
三条市にある海鮮屋という魚屋さんで買ってきてくれた。

硬い、塩辛い、しっとり感がない・・昔の保存文化として以外の
価値しか見出せなかった私に
この美味しさはカルチャーショックだった。

不思議なことに、北海道から買ったものより美味しいのだ。
それから25年ほど経っただろうか
もう年内は終わってしまったが、今年も手に入って嬉しい。
美味しいものは、腹を満たす以上に
心を動かす。
油がのっているという表現があるが
油そのものの質が違う感じがする。
画像で出せないのが残念。

このところ、私の家の朝の外気温は
マイナス3〜4℃

寒時期だからこそいただける幸福もある。
いまだに長年のお客を大事にしてくれる海鮮屋さんに感謝。

新潟は、私が日本酒のイメージを覆した地でもあり
個展を開催したところ(十日町)でもある。
http://6zbo.com/6tsubo/creater/komoto200310.html