兎輝く年賀状

干支を意識して絵を描いたりすることは無いのだけれど
パートナーの年賀状は
兎月夜に文字を入れて作りました。
この絵を描いた動機付けにもなっています。
東京にいたときは、
月に うさぎ や 餅つきなんて
昔の人の環境に存在したもので・・なんて
共感できませんでしたが
秩父の奥で見る月が
泣いたように美しく輝く夜は
はっきりと兎が見えます。
昔の人の観察力と感受性は
情報過多の現代人の数倍勝っているのかもしれません。
染み渡る
夜気の粒子は
月に 兎を浮かび上がらせる。
雲の門が開き
池に
月明かりの雫が落ち 輝くと
野の兎は
望郷に浸る