四角い空

先日、車窓から夕陽を見ていた。
東京のサボテンのような町並みにも
オレンジセロハンのような光が照らされていた。
サンシャインビルで、
タイムライフの営業をやっていた時期を
思い出した。
自分は、絵を言葉にしたい人間なんだと再認識するには
この短い時期は良かったのかも・・なんて。

十代で頚椎の痛みで先行きに絶望していた頃
今は無くなった蚕の試験場跡地(津田塾大学近く)から
四角くない空と泳ぐ雲に救われた。
その付近の絵がこの『かまど色の空』

雲に語りかけて、ありがとうと涙した。

今、お蚕さんの地だった秩父
四角くもなく、電線も無い空を見上げて
自分を知る気がする・・
なんか、そんなことを想って見ていた。