田中一村新たなる全貌 千葉へ

昨日は、千葉市美術館へ出かけた。
敬愛する画家、田中一村の個展が開催されていたからだ。
今まで、2回にわたり、一村氏の個展は見てきたが
以前彼が住んでいた千葉で、それも
全貌と呼ぶにふさわしい 約250点の展示・・
片道3時間近くかけても、
これは何としても足を運びたかったのだ。
20分待ちの行列
点数からするとスペースが狭く感じたが
彼の生の作品からは、すがすがしい風が流れていた。

最愛のお姉さんのデスマスクのスケッチは
胸が締め付けられる思いがした。
今回、私の心を熱くしたのは、
彼のひたむきなデッサンだ。
習作の岩は、特に立ち止まってしまった。
奄美に行ってから、数々の日本画の『しきり』から
見たことも無い多様な形と色合いの
鳥、植物、魚貝類との遭遇で
解き放たれた一村さんの喜びが聞こえてくるようだった。
ピカソが大好きと言うのも
うなずける。
写真をもとに、写真と見まごうばかりに
職業的に描いたものには
興味が無かったけれど
絵に向かう真摯な態度と
自分の自由な感性に対する正直さは、
そうした方が、日本にいたのだと
鼓舞される思いだった。
感謝しています。
また、今回ご連絡いただいた
一村のアトリエの方々にも
感謝しています。
http://survivalgame.weblike.jp/isson/