最後の夏雲アンコール

演奏が終わり
会場は拍手が鳴り止まず
アンコールを求める声

先日、少しだけ夏の勇姿を見せ
存在感を示した雲
そらから涼しくなり
パステルで白い線を引っかいたような
秋の空が増えていた。
昨日は、一昨日に続いて暑くなり
気温のアンコール
最後の夏の雲を
めいっぱい光らせて登場させたのだ。
その前に夕立が振り
それも拍手のアンコールか。

ピアノの奏者の鍵盤が左右に走らされるように
閃光が透き通った入道雲の狭間で走る。
私の心も走る

思わず、スケッチする。
この現場で拾わなくては
単なるお絵かきになってしまう。
ありがとう。
今年は夏雲が見れなくてがっかりだなんて
書いてゴメンネ。
君たちは確かにいた。
その機会を作ってもらえなかったんだ。
さようなら 夏雲