文化の繋がり


私が東京の小平で毎週末、人体クロッキーを描いていた画廊
豊生画廊の門扉を制作したのは、秩父に鍛鉄工房を持つ西田光男さん だった。
それが、出稼ぎに行く場所の目と鼻の先にあって
彼も飯能の商店街が経営したギャラリー・ぜフィルスで個展を開催した。
私は秩父で作品を観ていただいた方から紹介され
その画廊の7年の歴史で7回、個展『いつか見た光景』を開催した。
西田さんが工房の庭で毎年開催する、食事付き野外ジャズ・ライブ
その出店で昨年10月に知り合ったのが、飯能のレストラン駿河さんで、
知る人ぞ知るの名店。

昨日は、そこで美味しいランチを味わった。
マスターが絹甚のDMを快く置いてくださった時に、
リカーショップ丸屋さんの井上七恵さん が、文化のためにがんばっている
という話題となった。

その後、丸屋さんにDMとポスターをお届けし、
絹陣のホームページが熱心に制作されていて嬉しいと話した。
秩父に帰って、パートナーが観たがっていたタイル
西瓜堂で開催の、和製マジョリカタイルの世界が最終日ということで
猛暑の喉を潤しがてら拝見した。
西瓜堂のマスター逸見さんは、私の個展を
リピーターとして観てくださった方で、ここをオープンする際
声をかけてくださって個展もさせていただいた。
今では使用できない材料のせいか、独特の鮮やかさと印象がある美しさ。
コレクターの高野敬子さんは、絹甚の私のDMを見ると
丸屋さんと七恵さんにお世話になった話題となり、
絹甚も知人の陶芸家の縁で先日観たとのことだった。
文化は繋がり、文化と美術のためにがんばっている個々の人や作家は
疎外感なく、打算よりも良いものを提供しようとする。
そうした実感を感じた昨日だった。