山中棟梁の三回忌


2007年10月8日 70前の若さで
棟梁は脳梗塞で逝ってしまった。
あれからもう、2年も経つのか。
昨夜は、山中とし子さんにご挨拶に行った。
とし子さんは、手作りの料理で歓迎してくださった。
棟梁亡き後は、私の個展のほとんどに『夫の替わりに目になって』と
御高覧いただいている。
私の中では隆太郎さんは 未だに生きている。
帰宅の夜、滝坂に抜けるヘアピンカーブの場所にたどり着くと
彼方の武甲山が浮かび上がる。
『絵の制作は進んでいるか?』そう言われている気がする。
棟梁・・今日は疲れちゃったよ
『何弱音はいて・・そんなことでどうすんだ。
大丈夫、お前なら描けるよ』
ここや月の道で時折足を止め、心の中でそんな会話を繰り返している。
この二年で、私の絵は少しは精進しているのだろうか?
描くことでしか その先には進めない。
写真は、私の額を作るイメージをスケッチしてくださっているところ。