私を親友と呼んでくださる・田下啓子さん制作、能勢広監督作品【どこかに美しい村はないか】を、
ガラス絵作家、児玉房子さんが描いた、遠野の大自然と対峙して暮らす人々の暮らし。彼女の遺した作品と、今を生きる遠野の生産者の生活とか並行して映し出される。
灯篭流しとオーバーラップして、雄大な夜空がスクリーンに広がるシーンは圧巻。
説明的なナレーションもなく、美しい映像と共に全編に流れる音楽と生の声の一時間。見終わった後の、なんという爽快感・・・それは、
自然からの恵みに対する感謝と、「人の手での」「生の体験」から学び取ろうとする、健気で美しい営みの姿勢からだろうか?
国産大豆の豆腐屋さん、自然栽培のコメ農家、無肥料・無農薬のリンゴ農家などの、
生の呼吸、足音を感じる(体感する)ようで、見ていて熱いものがこみ上げてきた。
この映画を、なんとか他の地域でも上映したいと思います。
どうぞ、お力をお貸しください。