風土

昨日の夜は、飯能で兄と兄の親友夫婦らとの
恒例の忘年会。
スペインからの土産をいただいて
以前行ったセビリアを懐かしく思った。
T-BOXのオーナーと空の話をしたときに
ゴヤグレコの絵の中の空は、誇張していて
実際にこんな雲もないだろう』と思っていたが
現地で本当に独特の光で見たんだと語ってくれた。

何でもそんなものだろうと思った。
闘牛は、嬲り殺しという感じで、血の匂いもして
二度と見たくないが
あの光と海のまばゆさ、日中の乾いた暑さは
ピカソやガウデイ、フラメンコの踊りを産みだした何かも
あるのではなどと思ってしまう。
私の中にある『動かす』ものが何かは
私にもわからないが、
鮪が泳ぎ続けないと死んでしまうと同じように
描かない絵描きは、徒党を組むか
他人の評論に座り込む。
絵描きは、描くことでしか先に進むことが出来ないのだ。

秩父の朝が産んだ『霜化粧』