燃えて散るモミジ

冷え込んだ朝は、
影が青く透き通る。

長い夏に翻弄されて、
輝く時期を逸してしまった モミジ
朝露と流れに濡れた路に見つけた。

早く燃えたものは、丸くなって
ミイラのようにうずくまった形で
風と共に旅立つ。

ちりちり・・・
燃えるときに音が聞こえるようだ。