ミーからフーへ

この窓からミーはよく外を見ていた。


2006年9月16日
18年飼っていた猫ミーが生涯を閉じた。
今日でまる三年経った。
ミーをスケッチした数は数百枚では及ばないし
巣立った作品は50以上はあるだろう。


裏の庭で陽の当たる場所に、墓を作った。
記念の花の苗、ミモザ・アカシアを植えた。
半年後、見事に黄色い花が咲いた。

その後、無断で裏の土地に草刈業者が入り
雑草と共にその花も刈り取ってしまった。
何度か小さい花を植えたが根付かず、どうしようかと
思っていた。

それが今日、墓の中央近くに自力で花が咲いた。
まんじゅしゃげ・・・
土を掘ってミーを眠らせた時に
モグラに荒らされないように、周りに球根をいくつか植えていた。
2年を過ぎても咲かないので、もうあきらめていた花だった。
それが、3年経った今日、咲くなんて・・。
曼珠沙華という名は法華経から来ている梵語
「天上界の花、赤い花」という意味らしい。
今日も、この窓から フーが外を見ている。
向こうに ミーの彼岸花が咲いている。

『踊りたくなる輝く夜空』『静寂の音』 が少し進んだ。
作品は『午後の憂鬱』個人所蔵