日暮れを惜しむ雲


このところ、更新を怠りがちだ。
プリンスが『スーパースターはブログを書かない』と言ったそうだ。
無論わたしはそうではないが、
私がブログを・・それもいくつも書くのは理由がある。
自分というもの・・自分の内奥を
絵で満たしておきたいのだ。

絵では表現できない・・もやもやや
日々の雑事、出会い、感じたこと、etc,
etc(カードではない・・念のため)を
絵の多種多様な印象、心で見える映像、情報と同居させておくと
私の心と言う道路は、大渋滞に陥ってしまって
どこにも抜け出せない・・いわゆるグチャグチャとなる。
道を分断して活路を設け、絵のイメージを凝縮させて
少しは進むようになった気がするからだ。
そうなると、見て下さる方を意識しないで発信する訳で
自分の身勝手主導型で、更新のためのブログでは毛頭無い。
『作家はミステリアスであるべきで、私生活のことなど書かないほうが
良いのだ』と言われる事もあるが、
私は、私自身で、自分のことの万分の一も掴めてはいないのだ。
ここ数日、自分の中にあるイメージが放出できず
苦しんだ。
ミンミン蝉とツクツクホーシが昼間に鳴き
夕方鈴虫が鳴き
ようやく、不器用な今年の夏が過ぎようとしている。
作品は『日暮れを惜しむ雲』
2000年に皆野駅のホームで描いたものだ。