帰宅の泉 完成

ようやく私の津山への思いが、いちまいの絵となった。

若かった両親の苦労の中、
幼少時代を過ごした津山の記憶と印象を
描きました。
両親の印象(父は15年ほど前に他界)を入道雲
二人が注ぐ愛情を滝で表しました。
その水で育つ稲穂を見守っている二人が、叔父、叔母です。
兄に支えられてアゲハチョウを捕ろうとしているのが私です。
大樹は木漏れ日の印象があります。
幼い頃の自分の至らなさや思いが、
つかまらないアゲハチョウの象徴です。
もう一つのメッセージは、
美しい空から生まれる水・・大地に注がれ
作物と命を生み出す・・その命は循環している
・・自分に帰り、また次へと
泉のように。
私たちは育まれているという感謝でもあります。
そうしたものがあったからこその 
城でもあり栄華でもあると思うのです。