絵が巣立つ日の心

昨日、山梨の個展会場から
オーナーが親切に電話をくださった。
『元気の誘(いざな)い』と『わたしの道』に予約が入りました。
作品をもっと多く展示しても良いのでは? という内容だった。
ありがとうございます。とても嬉しかった。


私と面識が全くない方が、私のいない会場で 求めてくださる・・
絵が一人歩きしている。
絵を売るために描いているのではないが
・・もちろん ある程度売れないと困るのだが・・
つまり、旦那 好みは何ですか 描きまっせ という制作ではないが
売れることは また描けることに繋がる。
たくさんの子供の一人が一人前になって独立すると家計が助かるのに
似ているだろうか?いや上手く当たっていないな。
それより 私の絵・・技巧はつたないかも知れないが
自分の感動に正直に、身を削って制作した作品が、
本当に気に入ってくださった方の下に巣立つのは、大変嬉しい。
そして 頭ではなく心から絵を観てくださった方に感謝したい。


でも私は、巣立ちを聞いた日に もう一つの思いに満たされた。
身の引き締まる思いだ。
もっと、もっと良い絵・・自分の感動がストレートに表現された絵
疲れが取れるような絵 魂の放出のような絵
(ただ苛立ちをぶつける、巷にある自己満足の絵ではなく)・・
を描かなくちゃ と心にグサッと来た。
ただ喜べば良いのに
何か 自分が ふがいない生き物のように見えた。

作品は『元気の誘(いざな)い』