【火垂るの杜】いちまいの絵 2023年6月

本家ホームページ いちまいの絵

【火垂るの杜】Mysterious forest of fireflies. 

紙に多種水彩。25×30cm(額含まず)

秩父武甲山伏流水が小さな滝として押堀川に合流し、
滝坂と呼ばれ、御神水を祀っている処がある。
そこに毎年6月頃になると、蛍が浮遊してくれる。
神秘的な森と杜が包み込む闇夜を照らすホタルたち。

うっすらから輝きを増しながら、光の軌跡が伸びては消えていく。
忙しく追われた日常の疲れや、喧噪や、蒸し暑さなどを、
すうーっと払拭させてくれる。

作家の野坂昭如さんは、ホタルを火垂ると書くことで、
東京大空襲の連想(火が垂れる)に結びつけたと語っているが、
この絵で火垂るは、お世話になった故人から受けた「熱いオモイ」、
私の心を「明日も頑張ろうと燃えさせる」スピリッツが、
まるで降りてきたかのように癒される感じを描いている。

自転車は日常を、光は体感を表している。

自宅から数分に、この杜があり、水が奇麗なことに感謝したい。

 

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