春の山菜のバスストップ 【春のモグモグ号が行く】

【春のモグモグ号が行く】
The Mole Subway "Mogumogu-go" advances through the land of spring.



暖かくなった春の夜中に、モグラは「地下鉄モグモグ号」となって、
地中を進んでいく。
春の「各駅」には、ノビル、ナズナ(ぺんぺん草)、ホトケノ座、ヒメオドリコソウ
コゴミ、フキノトウそして、タラノ芽がある。
しっかりと根を張ったタラノ芽の香りを嗅ぎたくて、
モグラは終着駅で顔を出した。

ようやく氷点下でなくなった秩父の大地に、次々と山菜の「薄緑」が彩を加える。
タンポポ水仙、茗花といった「黄色」が登場する前の光景なのだ。
あちこちにモグラの作ったトンネル・・地下鉄の線路?ができる春の大地。
それぞれの山菜を個別に描いたりもしてきたが、
モグラの地中の動きへの興味と、地中で春を待って満を持して出る山菜たちへの
イマジネーションで進めた絵だ。