NONUKE秩父人2021カレンダー展の初日(3日)、
おかげさまで盛況でした。
当日来廊の作家さんのギャラリートーク、貴重でした。
大抵、どんな画材で描かれているかに興味が集中しがちですが、
●金原寿浩さんの作品に浮かび上がる夜桜。
本来は多くの人で賑わうはずが、放射能で人影もなく歓声も聞こえない。
そんな中で桜は毎年、咲き続けている・・
冬を越え春を感じ喜びと高揚の象徴であるはずの桜の開花なのに、人はいない。
理不尽さに対するまなざしを痛烈に感じます。
●鈴木邦弘さんが何度も何度も歩いて体感した「現実のフクシマ」の、
不自然な風景への強い悲しみと怒りが感じ取れました。
一見のどかで奇麗な福島の絵の中に、本来無いはずのフレコンバットや
立ち入り制限の立て看板が描かれ、思いがひしひしと伝わります。
●井上芙沙子さんの作られた「中村哲さん」は、
まだこれから人形が増えるかもしれません。
真の国際貢献をされた哲さん、世界を担う子供たちへ愛情を注いだ哲さん、
なぜ哲さんを作りたかったのか、芙紗子さんの熱いパッションを感じました。
●私も、今回のカレンダー作りのことや作品に対して少しお話ししました。
象徴的な意味で滝から落ちそうな日本を、
ランドセルの子供たちが、無垢な発想や知恵で救おうとしている。
利権最優先の大人たちが醸し出す黒い雲の森。
子供たちは、獅子の勇気を込めて、緑の大樹がある雲を宿す。
自由な教育をして豊かな日本と地球であってほしいという願いを込めた絵です。
カレンダー展の詳細はこちらです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~artkomoto/koten/20201003.html