16日(日)は、新宿個展の作品発送を無事済ませ、山猫軒へ。
濤踏(とうとう)トリオのライブを体感するためだ。
タップというとF・アステアやG・ハインズのような、
軽快なリズム音を楽しむイメージが先に立つが、
レオナさんの踏(とう)は、たくさんの打楽器のようにも聞こえ、
さまざまな風にも、内奥の叫びにも聞こえ、概念を根底から覆して新鮮だった。
70歳とは思えない大御所ピアニスト板橋文夫さんの流麗な表現力と、
心の弦を共振させる瀬尾高志さんのコントラバスが相まって、
エネルギッシュでパッショナブルな熱い夜となり、
持病の頸椎の痛みから、一瞬解放された気がするほどだった。