亡き母が愛した竹の物差し



昨日、実家から持ち帰った懐かしい 物差し・・・
母は家計を助けるために、私が幼い頃から着物を縫っていた。
お客様から指名されるほどの腕で、母として妻として・・さらに
職人として大変な日々だったと想う。
仕事道具の物差し・・今ではあまり見かけないが、
定規と違うのは、目盛りが端からあり、数字ではなく赤丸とかに
なっていること。生地の寸法を当てて測るのに優れている。

母が触れ精魂こめた時間が、ここに染み込んでいると思うと
とても捨てられず持ち帰った。
今後絵画制作にも活用していきたいと思う。
母が押さえて握った遺品の上から、私の手が触れる。

[昨日の断片]180712