『守護 (MAMORI)』いちまいの絵 7月


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『守護 (MAMORI)』
P80号キャンバスに交響(多種)水彩 一部和紙コラージュ

沖縄県南城市知念で個展開催(4か所同時)した期間中に
体感した印象を描いた大作。
ここで描いた空と雲は、期間中実際に見たものを登場させた。

帆かけサバ二という女性のような流線型の船に乗り、
ニライカナイに一番近い島・久高島を目指す人。
未来の希望が叶う処(ニライカナイ)に無事に航海できるように、
創造者からの守護を祈願する。
祈りの場所である斎場御嶽(せーふぁーうたき)を後にして船出・・

昔は祈りと共に、その日家族に必要な分だけ漁をして、
恵みに感謝して食し、生活をつましく営んだ。
Biginの歌にも【昔お爺がよー、サバ二に乗ってよー】とある。

自然界の一部の人間・・地球規模、宇宙規模からすれば、
塵・芥(あくた)に等しい人類だからこそ、
自然界からの守護(バランスを壊さないこと・共存からの保護)が必要だ。
実際充ち溢れるほどの産物と恵みだ。

昨今の予期せぬ自然災害も、きっかけは人間社会が海を汚し、
大気の気温を上昇させ、土壌や森林を奪うことによって、
本来の自然のサイクルが機能できなくなって起こる場合が多い。

この絵のニライカナイに向かう人に希望を持ちたい。
人類が利得のみを繰り返すことなく、
知恵の道を見出す船旅であることを心から願うのだ。


[昨日の断片]180701