落葉の航海


姿の池に 葉が落ちた。
うまく着水?できた、アスリート葉は、
輝く波に乗り、
同じ樹に産まれた無数の葉たちが、一生経験したことのない
旅・・航海に出る。
君は 地から別世界への旅に出る。


やがて沈むかもしれないけれど
初めての感触・・そうだ、雨という水しか知らなかった
この水は動いて 僕を揺らしているよ。

ああ、ぼくを生んでくれた樹の姿を 初めて見られたよ。
こんにちは。ありがとう・・そして・・さようなら。
西日をこんなにも 体全体で感じられるなんてね。
風さん、ありがとう、ここに落としてくれて。
ぼくは行くよ。未知だから行くんだよ。

[昨日の断片]151116