心の春

昨日、久しぶりに馴染みの魚屋さんに行ったら
店が一部補修されていて、外壁がむき出しになっている個所もあって
痛々しい状態。
今回の雪の影響らしい。クルマの補修も予約が取れない状態らしい。
我が家も影響を被った個所の修理などを思うと
台所事情は厳しくなり、そんなことばかりを思いがちだ。
売れないより、売れるような・・とか・・
でも目先の思いが染みた心は、痩せている・・そんな心で
絵を描くことなどできない。そんな絵を量産できるくらいなら
とっくにやっている。心に春を、お前の心にもっと光を。

茨木のり子さんの詩が響き渡る。
以下は、こちらのページからです。
http://kajipon.sakura.ne.jp/kt/shisyu.html

自分の感受性くらい   茨木 のり子

ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ