遊具のプラン下絵


私は、子供たちの歓声が聞こえない社会なんて
考えられない。
子供は本来遊びの天才だ。
無から未知のものを
自らの頭の中で動かすイマジネーションを持っている。
チャップリンは、ライムライトの中で
おもちゃをねだった子供に父親が何を言ったかを語っている。
おもちゃは、お前の中にある


私は、アニメーションやレタリングの仕事も経験したが
なぜ遊具の仕事もしたかというと
子供の歓声が聞きたかったのだと思う。
自分がデザインしたバッテリーカーに
子供が我先にと群がって乗って
成長を自慢げに親の顔を見ながら笑顔で
きゃあきゃあ言いながら乗る姿は
ちょっと社会に良いことしたような気になる。
これは、自分が最後に書いていたプラン・・・
実現しなかったな。
自分に財力があれば、人を雇って、自分のデザインした乗り物で
街の小さな公園を作ったかもしれない。
黒澤明の生きるのように。