見方


いつも、こう見ている
だから、こう認識している
それゆえ、こうだと決めて
疑問も持たないでいる。

しかし

見方を変えると
同じ風景でも
こんなに違って見える

こう見てきた
こう認識していた
何も考えず
ただ慣れて歩いていた
この急な坂道が
まったく違って見える。


何も疑問を持たず
ただ慣れてきたとき

それは

芸術家にとって
もっとも深刻なときなのだ。