小さい秋とサトーハチロー氏


誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
・・・誰でもが知っているこの歌は
詩人サトーハチロー氏が
『原稿用紙を前に布団に腹這いになって外を見ていたときに
赤くなったハゼの葉に、言い知れぬ秋を感じて』書き上げたものと言われる。

サトーさんの印象のひとつは
子供の頃見たインタビュー(徹子の部屋?)で
歯を磨いたことがほとんどないと語ったこと。
規則正しい生活の中では、見落としてしまうものがあるのかなあと
子供心に思ったものだ。

小さい秋は
当然ながら団体ツアーで観光で見る一面の紅葉景色ではなく
いつのまにか少しずつ変化してくる
ひそかな秋の気配のことを書いているのだろう。

澄ましたお耳にかすかに染みた・・
いつもの水の流れの音も
夏よりシャープな音に感じ、
水面の空の光も遠くなった。




はぜの葉あかくて 入日色・・これは栗の樹だけれど、もうすぐ赤のにじみが薄くなり
大きな冬の光に染まる。
今朝は外気温が7℃だった。