今月のいちまいの絵

津山に行っていて更新できなかった今月の
いちまいの絵がアップされています。



9/30、津山の叔母ちゃんが88歳で急死した。
岡山県津山市で幼少時を過ごしたが
今に至るまでずっと叔母ちゃんは私を愛してくれた。
先週の夜も、台風で秩父がニュースに出ると
電話で気にかけてくれ、今月の鳥取の個展も楽しみにしてくれた。
あまりの元気な声に安心していたが
5回も手術した激痛の中だったようだ。

以前から母に、叔母ちゃんは百合の花が好きなので
百合の花の絵を描いてあげなさいと言われていた。
それ自体はすぐ描けたのだが、
私は佐々木サカヨさんという人柄を入れた自分の感謝のようなものを
取り込んで描きたかった・・でもまとまらないでいた。
30日の午後、昏睡状態の報を受けて、
途中の絵と共に津山へ向かったが、新幹線の中で訃報を聞いた。
絵も身体も間に合わなかった。

安らかな顔で眠っているかのような叔母ちゃんに
間に合わんでごめんな・・と詫びて
津山で一心に仕上げた。
カサブランカより山百合の方が支えてくれた叔母ちゃんを感じる。

よく遊びに行った川をスケッチし、
そろそろ暮れかかる情景を全体のイメージとして
山百合と成った叔母ちゃんの花粉が水を輝かせ
星を瞬かせるという印象・・・。
橋は向こうまで絶えない心の道として続く。

いつも笑顔で私を励ましてくれた
大好きな叔母ちゃん
どうか、安らかに。