野中さんが舞う春夏秋冬


昨日は、千葉県の野田市郷土博物館に行った。
開催中の『小さなポケットにつめた大きな夢』を拝見し
収集家のご本人、野中健一さんにお会いするためだ。
野中さんとは不思議なご縁で
田中一村の向日葵をお持ちということで
一村のアトリエの方々ともお知り合いになれた。
私設美術館『小さなポケット』が閉廊した後
このような形の展示で報われた野中さん・・
本当に嬉しい。
心からのおめでとうを自分なりに表現したく
以前から抱いた印象を絵にした。
この日の朝まで描いていたが
顔、耳の青の表情は、講演された野中さんを直接見て
仕上げさせてもらった。
保管場所の苦労を増やしたようだが
喜んでいただけて良かった。

この日も野中さんは来場者に感謝の舞いを披露してくれた。
合う度に若々しい目がますます輝く野中健一さん、
その目で私の絵も収集してくださったこと
作家冥利でもあります。

夕食は、一村のアトリエの方々と
運河駅近くのBrasserie しんかわ で済ませた。
落ち着いた雰囲気で歓談できて嬉しかった。
今朝のNHKドキュメンタリーで掘文子さんが
『絵師ではなくて、アーチストと呼ばれるようになって
絵描きが自分は他より特別なんだと勘違いするようになった。』と
語られたけれど、本当にその通りだ。
単に絵が好きで描いているだけの自分を励ましてくださる
野中さんや、一村のアトリエの方々に心から感謝します。