いのちの証し


昨日、アスファルトの坂道を歩いていたら
路上に何かが見えた。
近づいてみると 雀の倍くらいの大きさの野鳥だった。
上から落ちて息絶えていた。
このままではクルマに潰される。
そこから、その鳥を心に記憶して
草木の茂みへ渡した。

昨日、綺麗だなと思ったちょうちょ
後で見たら動かないで床に眠っていた。
同じように草のあるところに。
どうか土に蹴っておくれ。
君たちが生きたこと、その美しかったことは
この僕が証しするよ。