人食い川


土砂降りの勢いよく流れる雨水
ここにあと半月もすれば、蛍が舞うだろう。
以前私は小平市に住み
玉川上水に沿った道が好きだった。
共に裸婦クロッキーを描いていた
年配の方(新井秀一郎画伯)から、
『昔は、死んだ人が流れてきたり
したこともあった。』と聞いた。
玉川上水は広範囲で、三鷹方面の流れの強い場所は
人食い川と呼ばれたらしい。

太宰治が心中に身を投げたのも
井の頭公園の近くだ。
以前公園の周辺を歩いて周ったこともあった。
毎年必ず、川遊びをする子供が波に浚われる。
勢いを増した水は、勇壮にも見え
恐怖にもなる。
そんなことを今朝ゴミを出してから思った。


昨夜は、シジミで出汁をとって
家の周りの蕗と湯葉豆腐を煮込んだ。