飛行船 帰る


夏の入道雲が、空のステージの主役になる前
親子が歩いている地の夕刻の上空に
飛行船がゆっくりとゆっくりと過ぎ去ろうとしていた。
ごおおお・・・ 音が聞こえる気がした。
この雲の飛行船の印象は、現代の飛行機ではなく
1928年頃に勇姿を誇った、ドイツのグラーフ・ツェッペリン号だった。
暑い時期は、人間的にキャパが小さい人が いらついて
ギスギス空気や、八つ当たり空気を愚かにも発生させるが
大空は、キャパが無いほどゆったりと時間を流してくれる。
3年ほど前に描いて巣立った作品だ。
昨夜も、ホタルが光の癒しを見せてくれた。
もうそろそろお別れかもしれないね。
一生懸命見せてくれてありがとうね。
『飛行船 帰る』個人所蔵
そういえば、今日は誕生日だっけ?
おまはん、何歳になったんや?げげえっ!恐ろしっ!ジジイやんけ。
1955年生まれでおま。好きでその年に生まれた訳ではござんせん。
気持ちは常に20代でごんす。
けえっ!ずうずうしい絵描きやなあ。
絵描きはそのくらいでなくては務まりませぬ。