うらを見せ表を見せて散るもみじ

制作中の『もみじ川』が進んだ。
生涯寺を持たず、自ら歩いて周り、簡単な言葉(格言)によって
一般庶民に解り易く仏法を説いたとされる良寛和尚が、
こう読んだという・・
「うらを見せ表を見せて散るもみじ」

真っ赤で色鮮やかな面だけが、紅葉(もみじ)ではない。
人は『こちら側』だけ見せて『自分はこういう人』と
護ろう(防衛)とする。
しかし実際は、醜い面、いたらない面・・欠点が多々ある。
特に自分などは、欠点の塊だと時々思うものだ。
しかし、信じれる自分もいる。
もみじは両面を(裸すべて)を見せて、潔く散る。
いさぎよいとは清潔さも感じさせる・・だからこの字なのだろう。

草○の裸は潔いものではないが、こんなことを昼ニュースのトップで
報道する国営テレビも、随分レベルが落ちたものだ。
マスメデイアが提供する話題で一喜一憂する社会
自分より他人の欠点への関心と興味
虚飾の世の中の風潮だからだろうか。
もっともっと大切な、真にいさぎよい美しさが周りにあるのに。