つみきのいえ 届きました

私は一時、アニメーションの動画を描く仕事をしていたことがあった。
そんなこともあって、アニメーションには可能性を感じていた。
WALT DISNEY'Sのクラシック作品はすべて見たし、当時のレーザーデイスクの
分厚い『むこうで発売された』愛憎版も集めた。
フレデリック・バックの『木を植えた男』は印象的だった。
でも、どうしても心が入っていかない昨今の量産アニメ映画が
私にとって多いのは、丁寧な作品としての描き込みの印象が薄いのだ。
漫画やアニメが、世界に通用する日本の文化だなどと豪語するマスコミに
私は不快感を抱いていた。あんな後ろ向き(どうすれば当たるか)のものが
何の文化か!と。
絵というより、背景画があって透明のセルに焼き付けた鉛筆の輪郭に
裏から着色(現在はほとんどがデジタルペイント)していく・・
自分が書いたシーンが放映された時は嬉しかったが、絵とか作品という私のイメージとは
ほど遠い。だから私が好きなのは、良い意味で整っていない手書き的な作品たち。
アカデミーノミネート紹介の『つみきのいえ』の放映を見たパートナーが気に入って
『きっと気に入るよ』と私に言った。資料を見て気に入ったので
amazonで注文していた『つみきのいえ』が
昨日届いた。丁寧な温かみに包まれている秀作だった。
これは日本の文化だと推薦したい気持ちだった。
ひたむきに向き合った時間を感じる。
こちらが作家加藤久仁生さんの
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