亡き父の肖像画 10年の正月

父が腎不全で亡くなった夜、病院から遺体を実家に移し
私が小平市鈴木町のアパートに帰ったとき
呆然とした空気を切り裂くように、堰をきって大粒の涙が止め処なく溢れ
大声で泣き続けた。
あんなに泣いたことはめったに無いことだ。
61歳の父が逝ってから、もうかなり歳月が流れたが、
私が秩父に行くことになった2000年から、実家を訪れる正月に
毎年父の思い出を込めて、2L版ほどの大きさで肖像画を描いてきた。
昨日も描いて、肖像画は10枚となった。
私の人物画だけの個展の際に、“父の許しを得て”展示しようと思う。
父は、私の個展を一度も観ることなく逝ってしまった。
その父が 個展に登場することになろうとは。
その他の父の肖像画は こちら