待ち合わせの樹


約8年前に 東京の外れの小平市から
ここ秩父に移り住んで また秋の風が吹こうとしている。
小平市鈴木町のすずわハウスの二階から
毎日ほぼ決まった時刻に 樹のあたりに集う猫たち
待ち合わせをしているように思えた。
木の下にいるのは片足が不自由な猫だった。
この絵は、秩父に来て 上町でいきなり開催した個展会場で
少しずつ制作し、仕上げてから お礼状の写真となった。
個人所蔵


昨日、一昨日は疲労が深く、夜も8時頃には眠った。
夜2時頃、目が覚めて5時頃まで起きていて
また眠った。
猫の絵で『葱坊主と猫住職』のスケッチをした。
私の恩師で沖縄の、仲本さんが退院された朗報が
とても嬉しい。
どんなに体が鉄の塊になっても
頚椎がチューブのように引っぱられても
生活のために眠るわけにいかなくても
一生懸命生きている人の行動は 一陣の爽やかな風を送ってくれる。
描いてきた自分の足跡で 思い巡らすとき
勇気が沸いて来る。
結局のところ、絵描きは 描いて先に進むしかないのだ。