雨花


昨夕6時半頃 バス停で佇む。
思えば8年前も ここでこうしてバスを待っていた。
盆地の秩父では暗闇に近い中で
空の美しさや、クルマのライトの動きや光が
生き物のように見え、感性が研ぎ澄まされた。
アスファルトにたたきつける雨が跳ね上がり
瞬間瞬間の花を咲かせる。
雨花だ。
これを描きたかった。
この絵は6年前に制作した。
サウンドを感じる絵は初めてです』と
銀座でその頃観た方が評してくださった。
昨日、またその光景を体感した。


あまりの雨で電車通勤したパートナーを
西武秩父の駅で8時前に待つ。
夕餉は、豚肉とイカとホウレン草と玉ねぎ・白菜で
豆板醤を入れた そうめんチャンプルを楽しんだ。
携帯で頻繁に確認しあうよりも
雨の中 静かに
大切な人を待つことの方が
心を振るわせる気がする。